この前書いたとおり http://d.hatena.ne.jp/xuwei/20121122/1352793947 アメリカ行ってきたので、それの旅行記的なものです。ひたすら長いですが、もちろんプログラミング関係なく美術の話だし、特にそれほど変わったことというか面白いことないので、普段このblog読んでるプログラマの人が読んでも、あまりおもしろくないかもしれませんとだけ言っておきます。
そもそも、プログラミング中心のblogでそれ以外のことほとんど書いてないし、blogに限らずtwitterでもそうなってる(わざと意識してそうしている)ので、「旅行のことを単にblogに書くとかミーハーな感じがして躊躇われた」とか謎の葛藤(?)がちょっとだけあったりしましたけど、まぁ深く考えずにだらだらと(美術について中心に)普通に書きます。照れ隠し(?)で以下のようなある意味わざとふざけたtweet
してましたが、まぁ本当にずっとひたすら美術鑑賞してました。学生のころはすごくハマってて、国内の美術館はそれなりにいったことあったりと、美術自体にはそれなりに真剣に興味はあります。そもそも、「なぜ美術に興味あるのか?」っていう誰得な昔話をしておくと、
- 高校で書道部入る
- そのままなぜか熱中しすぎて、なにを間違ったか、大学で文学部書道学科に進む
- そもそも、高校の時から、(ときには高校の書道の先生より詳しいほどに)ひたすら書道の歴史について学ぶ
- 書道の歴史の勉強やりすぎると、自然と中国の芸術や、「戦後日本の抽象絵画と現代書」のあたりの関係で、抽象絵画あたりから入って西洋美術に興味持つ
という感じです。よく「(抽象)絵画とか前衛芸術がわけわからない」的な話し方をする人がいますが*1自分にとっては、勉強した範囲というか入ったところが抽象絵画あたりなので、むしろそっちにほうがわかりやすいですね。とりあえず、抽象絵画わかってない人は、いわゆる中世くらいの普通に人物が書かれた絵も理解できてないですよね。今回も色々みて感じましたけど、西洋の絵画はキリスト教と密接に関わってる宗教絵画の部分がかなりあるので、キリスト教の文化とかわからないとやっぱりあれです。
ちなみに、好きな作家はいっぱいいますけど、いくつか挙げておくと
- google:image:Marcel Duchamp
- google:image:Mark Rothko (Mark Rothkoルームがある河村記念美術館に4〜5回行ってる気がする)
- google:image:Salvador Dalí
とかです。
専門家でもないのし、あまりうんちくだけ語ってもしょうがないので、後はひたすら作品の感想(を中心に普通に旅行の感想)書きます。
あと、ずっと写真撮ってたので、計900枚以上になりました
https://picasaweb.google.com/103029197137186912341/oHFqmJ02
まず、成田空港で山口晃の作品に気づいて、ひとりで写真撮ってる程度には、日本の現代美術も知ってます。
この前、なぜか長野行く機会あって草間彌生展見てきたし
https://picasaweb.google.com/103029197137186912341/DFTznK
今、森美術館で会田誠展やってるのでそのうち行きたいです。
ツアーの参加者層ですけど、40代〜60代くらいの夫婦が半分くらいで、残りもそのくらいの年齢の人がグループか単独で参加してて、完全に自分浮いてましたね。
ちょうど感謝祭の期間だったで、いきなり七面鳥↓
まずリンカーン記念堂という観光名所(?)にいく
日本と比べると、アメリカは基本的に、こういう石でできた建物多いですね・・・。あとこのときはまだそれほど思ってなかったけど、実際美術館行ったときに、広すぎて時間なくて全然ゆっくりみれなかったので、「観光名所とか博物館とかいいから、美術館みせろ」的なことをずっと思ってました。
"'government of the people, for the people, by the people" とか書いてあるあれ
あとホワイトハウスとか、国会議事堂とか、ベタな観光名所見たけど、美術館に比べたらべつに大した感動もないので略。やることなくて、ひたすら写真撮ってた
その後、 google:スミソニアン航空宇宙博物館 というのに行ったけど、宇宙はともかく、航空機それほど興味なくて、退屈してた。
一日目のホテルが、なぜか一人なのにツインルーム・・・
2日目は、市内観光した後、やっとメインの美術館巡りで、まずはgoogle:ワシントンナショナルギャラリー
他の美術館もそうだけど、モネとかゴッホとかルノワールとかピカソとかモディリアーニとか、美術の教科書に載ってるような超有名な作品が大量にあって、数時間じゃ全然みれないです。1日でも無理で、一つの美術館あたり数日いても飽きないとおもいます。日本の美術館とは全然規模違います
写真OKだったので、ナショナルギャラリーギャラリーだけで100枚から200枚くらいは撮ってるけど、これでも全然一部だけです。
それのお陰で、次に行った google:スミソニアン自然史博物館 というので、ひたすら動物の剥製とか人類の歴史とかでこんなの↓
みせられたので、「ずっとナショナルギャラリーいたかったーーー」と思ってました
3日目にフィラデルフィア行って、市内観光したあとgoogle:フィラデルフィア美術館行って、これもナショナルギャラリーと同じくらい広くて見きれないですね。とりあえず目に留まった有名なやつをいくつか↓
日本だったら、これだけ有名な作者の作品あって企画展などがあると、かなり人だかりになって見づらかったりするわけですが、比べ物にならないほど大量に有名な作品があちこちにあるので、わりと感覚が麻痺してきます。
そして、このためのためにアメリカ行ったといっても過言ではない、 Marcel Duchamp の作品ですが、なぜかそこだけほとんど撮影禁止なので写真ほぼないけど、ちゃんと見れたのでよかったです。
4日目は、New York観光したあと、メトロポリタン美術館と、MOMA。もうなんか文章書くのつかれてきたので雑になってますが、メトロポリタンでは、ウォーホルとかロスコとかジャクソンポロックとかフランツクラインとか、一番好きというか大学生のころ勉強したような近現代美術の抽象絵画とかの超有名な作品いっぱいありました
そして、MOMAいっても、相変わらず超有名な作品いっぱいあるので「どれだけアメリカにあるんだよ・・・」と、日本と比べた場合のアメリカの美術館の凄さに呆れてきたというか。あと、いい加減超広い美術館を毎日ひたすら歩いてつかれてきましたね・・・
その後自由行動があったので、一人でふらふらとNew Yorkの街ひたすら歩いたり、遅くまでやってる美術館探したら google:museum of sex という、変わった美術館があったので行ってきました。美術館の名前のままというか、普通に18禁でスゴイところなので、色々と書けないし、酷いというかモロな部分は写真取ってませんが、ちゃんとアートしてて面白かったです。
最終日も少し自由行動だったので google:グッゲンハイム美術館 行きました。写真がほぼ禁止なので、ほとんどありません。ピカソの企画展やってました。ピカソは勿論嫌いじゃないけど、ほんとにピカソばかりで(カンディンスキーがいくつかあったけど)、他にも有名な作家の作品を保持してるはずなのにそれらがみれなくて残念でした。
あと、ホイットニー美術館もぜひ行きたかったけど、結局時間の関係上いけませんでした。
そんな感じで、美術鑑賞は色々楽しかったけど、残念なところ挙げると
- 屋台でホットドック買ったら、ぼったくられた(?)
- 成田ついたら、カバンがTSAついてるのに、鍵が無理やり壊されて開けれててた
とかありました。ホットドックの件は、まぁ値段書いてないし、事前に聞かなかったのと、英語で抗議できない自分が悪い気がしますが、 ホットドック一つで15ドル(約1200円)って明らかにおかしい・・・。
カバン壊された件は、 ググったら普通にいっぱいある話らしい
google:TSA 壊された
ので、まぁ諦めるしかないですね。一応空港で手続きしたら、対応してくれて着払いで届けて修理してくれるらしいです(無料になるのか、一部払うのかはまだわからない)
- ちゃんと保険入るか
- そもそもTSAでも壊される可能性あるなら、TSAでも鍵かけないで預けるか
- 保険入っていようが壊されたら面倒なので、あまり高いカバン持って行かない
とかのほうがいいみたいです
あと、そういえば最後に泊まったホテルが911の跡地のground zeroのすぐ近くでした。なんか一部記念館になってたり、周辺すごく工事してました。
ほかにも
- ジョン・レノンが住んでたところとか、その記念の公園のハートフィールドというところいったり
- なぜかディナーで中華料理店いったら日本人と中国人の結婚式に巻き込まれたり
- 店で商品買ったとき間違えて1桁少なく出して恥かいたり
- とくに意味もなくアメリカのApple Store一人で入ったり
- ひたすらNew Yorkの街歩いて写真撮ったり
- 地下鉄乗ろうとしたらBlack Fridayの関係で臨時に休んでたりするという罠に引っかかりながら、なんとか初めてNew Yorkの地下鉄乗ったり
- ツアーなので、ほとんど英語喋る機会なかっけど、英語で頼まれて美術館で写真とってあげたり
- 教会がいたるところにあったので、べつにキリスト教徒でもないけど侵入してミサの見学したり
とか細かい話は色々あって、それらの写真もある程度あるけど、書くの疲れたのでこのくらいにしておきます。
旅行会社のツアーという意味では、色々なところを確実に効率良くまわれるという意味では、それなりに満足ですけど(べつにガイドの説明とかは自分にとって必要なかった)、あたりまえだけど、見たい美術館にずっといられず、それほど興味ない博物館行かないといけなかったりするので良し悪しです。
あと楽でいいけど、一人で旅するのに比べて、それほど色々トラブルにあったりとか、英語力身につかないので、一人で旅もしたいですね。
今度はそのうちヨーロッパとか行きたい
*1:というかガイドの人が冗談でも、Duchamp例に出してそんな言い方しててイライラしていたくらい