Scala 2.9.3には、2.10.0で入る SIP-14 の Future などが入るらしい

さっき、v2.9.3-RC1のtagがgithub上でつくられてました。

https://github.com/scala/scala/compare/v2.9.3-RC1

2.9.0から2.9.1や、2.9.1から2.9.2のときと同じように、bugfixだけかと思いきや、SIP14が丸ごと入るらしいです。*1

SIP14のドキュメント http://docs.scala-lang.org/sips/pending/futures-promises.html
SIP14が入ったコミット https://github.com/scala/scala/pull/1764


SIP14ということは、
Futureや
https://github.com/scala/scala/blob/v2.9.3-RC1/src/library/scala/concurrent/Future.scala
Promise
https://github.com/scala/scala/blob/v2.9.3-RC1/src/library/scala/concurrent/Promise.scala
twitterからきたTryとか
https://github.com/scala/scala/blob/v2.9.3-RC1/src/library/scala/util/Try.scala
Durationとかも入ってますね。
https://github.com/scala/scala/blob/v2.9.3-RC1/src/library/scala/concurrent/duration/Duration.scala

2.9.x 使っている人が、2.10.x にすみやかに移行できるようにするためという感じでしょうか。

ところで、これをやるのなら
「2.9.2系でビルドしたSIP14の部分だけをまとめたjarを新たに提供」
などもすればいいのになーと思いついたんですが*2、どうなんでしょうね。
*3

*1: 既存のものを消したり移動したりするわけじゃなく、追加だけなので、バイナリ互換は崩れないという方針は守られているんだと思いますが

*2:bugfixがあるので、2.9.3を出すこと事態に異論はないですが

*3:Scala2.8.2がでたときも、そのときすでに2.9.xがでていたので、結局みんな2.9.xを使って2.8.2があまり使われていないという感じだった。それが2.9.3でも起こりそうという懸念