どーも。Scala祭実行委員なのか、実行委員ではないのか、よくわからない立場な人です。
個人的な事情を書いておくと、去年手伝った関係上、今年も一応実行委員のチャットなどには入ってるけど、あまり手伝えてないので、心苦しいのと実行委員の仕事やらないといけない責任から逃れるため(?)と、もう結局あとから多少手伝うことになったとしても個人スポンサー的な意味合いを込めて、普通にチケット買いました。
というわけで、実行委員の立場というよりは、これは一個人として勝手に書いてます。
さてそれはどうでもいいとして、皆さんご存じの通り?今年のScala祭は、招待枠は全くなしでCFPで投票する感じになりました。詳細は以下
「グローバルな技術カンファレンス」と「日本のコミュニティの交流」の両立 - ScalaMatsuri運営ブログ]
というわけで、これ書いてる時点では、CFP締め切られ、投票開始にむけて絶賛準備中な状態です。
Scala祭は、世界的に見てもたぶんそれなりに規模が大きいし、去年の状況を見ても、あまりScala知らない人も来るだろうから、参考のためというか
そもそも投票の重要性を知ってもらうために
色々迷ったけど、こういうの書いてみることにしました。
"投票の重要性" とは
- みなさんのチケット代の一部は、発表者の旅費サポートに使われます
- 実際に当日講演を聞くのはみなさん自身です
なので
- よくわからないから適当に投票
- 投票の権利あるのに投票しない
などをしてしまって、当日になってみて
「こんな話が聞きたいんじゃなかった。1万円も払ったのに(怒」
みたいになったら最悪ですね?そうなったら、運営側も、参加者も、(そういう文句を言われた)発表者も、誰もあまり得しませんよね?
「みんなちゃんと衆議院選挙行こう!」って呼びかけてるみたいで、普段個人的にそこまで選挙に興味がある方ではないので若干変な感覚なんですが、つまりはそういうことです(どういうことだ?)
あまり応募者知らなかったとしても、できるだけ時間かけて発表一覧をしっかり見て、自分で考えて投票して欲しいと思います。
さて、標題の具体的な「応募者の紹介」にいく前の、別の話がまだ少し続きます。
CFPを締めきった現時点での全体的な応募状況を分析してみたり、去年の状況と比較してみましょう。
前提として、英語枠をメインに話をします
去年
- チケット代は6000円
- 招待講演者は4人
今年
- (最初に買った場合の)チケット代10000円
- 招待講演枠はなしだけれど、今のところ英語の40分枠は8つ選出予定。その他英語15分枠も3つ
- しかも今年は生で同時翻訳付き!
チケット代は数割増ですけれど、単純に
「普段は直接聞くことが出来ない海外(有名)Scalaプログラマの講演」
を聞ける可能性は、たぶん2倍以上になってると思います。
もちろん、発表者が有名だろうがなんだろうが、人によって心に響く発表がどれなのかは異なるでしょうし、複数トラックなので、すべてを直接生で聞けるわけでもないかもしれませんが、とにかく(英語枠の)面白い講演を聞ける可能性は、去年と比べてかなり上がっていると思います。
有名ライブラリ作者じゃなくても、たとえば去年来ていただいた、元Linkedinの中の人の話などは、わりと好評だったはずですね?今年は(有名ライブラリ作者だけでもなく)そういう話を聞ける可能性も、両方いっぱいあると思います。
また、この後に何人か紹介しますが、単純に自分が以前から知っていた
- 有名ライブラリ作者
- もし去年の方式だったら、どの人も招待枠で来てもらってもおかしくない
という人が、かるく10人は超えていて40分の8枠におさまらないほどの応募があり、そういう意味では現時点では今年のCFP方式は大成功な感があります。
個人的には正直そこまで有名ライブラリ作者などが応募してくるのか懐疑的でしたが、みんな日本旅行したいのか、運営の人の地道な頑張りが功を奏したのかはわかりませんが、よかったですね。
というわけで、やっと紹介に入っていくわけですが、人によっては
- 有名ライブラリ作者の人の話が聞きたい、会いたい人
というもいれば
- 海外でのプロダクションの実例が知りたい
- 関数型の話が聞きたい
- DDDの話聞きたい
- リアクティブの話聞きたい
- 言語自体の細かい話より、全体的なアーキテクチャや思想の話聞きたい
- 初心者向けの話や、どうやってScala教育やるか?という話が聞きたい
など、色々あってもいいと思います。(今挙げたような種類のもの、大体応募あるはず)
なので、自分はあくまでも「以前から知ってた有名ライブラリ作者」を紹介しますが、みなさんもできれば似たような感じで
- この人の話が聞きたいから、みんなもこれに投票してくれ
- こういう考えで、この人に投票したよ
というのを、blogなりtwitterなりで表明したりして、盛り上がればいいかなぁ、と思います。
よほど恣意的に誰かを根拠ない批判で評判さげる、みたいな感じでなければ、黙々と投票するより、そうやって盛り上がったほうがいいんじゃないでしょうか?
さて、超長い前置きは終わりにして、そろそろ具体的な紹介に入ります。
その前に、前提というか注意書き書いておきます
- 英語の40分枠の人しか紹介しません
- たぶん日本語枠は多少みんな判断しやすいし、この枠が競争激しい、かつ重要だと思うので
- 全員は紹介しません(あまり自分も知らない人いるので)
- 紹介順序はとくに意味ありません
- 紹介した人を必ず投票するかどうかも決めてません
というわけで、本当にやっとここから具体的な紹介
- Konrad Malawski
- akkaコミッター。Typesafeの人
- ここ1、2年だと、akkaのコミット数2位くらい?
- 2つ応募してる
- The Zen of Akka
- Sink から Source へ 〜 Akka Streams の進化と実装
- Jonas Bonér
- akka原作者。typesafeのCTO
- 2つ応募してる
- 現在という幻想の向こうにある人生
- 正常系の末に行き着く異常さ
- Julien Richard-Foy
- Li Haoyi
- 数々の有名Scalaライブラリ作成者(スター数100超えるリポジトリが14個くらい?あって挙げきれない)
- scala-jsのライブラリも色々作ってる
- Metascalaという、ScalaでJVM作ったという頭おかしい(褒め言葉)やつは、Scala界隈以外でも有名かも
- 3つも応募してる!?
- Scala における簡単なファイル操作
- sbt 4次元メタ・メタ・メタ・インタプリタですが、何か?
- Computational Art
- Julien Truffaut
- Monocle (Lensのライブラリ)原作者。catsコミッター
- Van Laarhoven Lens
- Tobias Schlatter
- scala-jsコミッター(2位)
- Scala.js コンパイル・パイプライン
- Miles Sabin
- shapeless作者。その他いくつかの関数型やマクロなライブラリ作者
- Scala本体やEclipseのScala pluginも昔やってた
- Codecs for free! - shapeless を用いた型クラス導出の実践
- Christopher Hunt
- play frameworkコミッター(9位)。Typesafeの人
- リアクティブ・マイクロサービス
- Debasish Ghosh
- scala-redis, scala-redis-nb, sjsonなどのライブラリの作者
- DSL in Actionという本の作者
- 日本語訳 実践プログラミングDSL ドメイン特化言語の設計と実装のノウハウ (Programmer’s SELECTION)
- DDD(と関数型)の話よくしてるイメージ
- 関数型、代数的なドメイン・モデリングの方法
- Chris Birchall
- Bill Venners
- scalatestという、1、2位を争う有名テストライブラリ作者
- ScalaTest 3.0 の新機能
- Alexander Podkhalyuzin
- IntelliJ IDEAのScala pluginの作者(コミット数ダントツ1位)
- IntelliJ IDEA で Scala をマスターする
- Scala Plugin for IntelliJ IDEA の内部構造