半年間育児休暇を取った

以下、普段と違いプログラミングの話題があまり出てこない、あくまで個人が育児休暇取った話を書くだけなのでご注意(?)ください。

最後の方に少しだけプログラミングの話出てきます。

まず時系列での大まかな流れ

2月後半に生まれる

妻の入院中は数日休んで、病院通ったり役所行くなどする

3月いっぱいまでは働く(妻はそのあいだ妻の実家)

4月から半年間育児休暇

9月いっぱいまで休みで、10月から復帰予定 (イマココ

という感じです。 そもそも育児休暇とは?とか、そのあいだのお金のこととか、ググればいくらでも正確なわかりやすいサイト出てくるはずなので、詳細に説明はしませんが、簡単に書くと

  • 国が決めてる制度なので、原理的には会社によらず、一定の条件(一定期間勤務してるなど)を満たしていれば、男女関係なく1年くらい取れる(細かいことはもっと色々ありますが)
  • その間の給料は"会社からは"出ない、ことのほうが多い*1
  • そのかわり、雇用保険からお金(育児休業給付金)がもらえる
  • 最初の半年間はそれまでの給料(などから計算した)約3分の2
  • その次の半年間は約2分の1
  • ただし、保険料免除されるとか、ボーナスの分の計算とか色々あるので、実際の手取りはピッタリそうなるわけではない
  • 毎月給付されるわけではない(2ヶ月分まとめてとか)、最初の給付は休暇開始から遅れるので注意
  • あと年収3000万の人が年収2000万に相当する額を貰えるわけではなく、上限がある*2
  • もし育児休暇取ることを理由に不当に解雇とか降格したら男女雇用機会均等法や育児介護休業法に違反とか色々ある(詳細はググろう)

などでしょうか。

半年休んだのは、半年休んでも3分の2程度貰えるなら、普通に(金銭面で)やっていけるし、子育てと家事しつつ、空いた時間で運動したりOSS活動したりしようかなぁ、みたいな気持ちでした。

過去に何度か数ヶ月間無職になっていたりする*3し、半年程度仕事しないこと自体のスキル的な不安はほとんどありませんでした。

取得期間はだいぶ悩んだのですが、半年に必然性はありません。なんなら1年とってしまっても良かった気もしますが、それは流石に長いかなぁ、というなんとなくな気持ちで半年にしました。あと、後半の半年は貰える金額が減る、みたいな理由も勿論ありますが。

第一子だし、慣れてないし、育児は勿論普通に大変ですが、どうにかなりました(?)最初の数カ月は自分も妻も余裕がなかった感じがありましたが、後半はだいぶ慣れてきて多少は余裕を持って子育て出来た感じはあります。 ただ、自分が育児のせいなのかは定かではないですが、腰を痛めたりして、結局妻のほうが負担大きかった気がします。申し訳ない・・・。

もう半年以上経って、子育てに慣れてきたといっても、仕事始まってからのほうがむしろだいぶ大変だと思うので、これからが不安ですが、どうにかなるでしょう(?)

うちの会社の育児休暇取得率や、取得期間(の平均、分布) などの全体的な数字は、知るよしもないですが、男性でも2ヶ月程度だとよく取ってる気がします(?)。1年とってる人もいたはずです。

育児休暇自体に関して、自分が取ること自体には後ろめたい気持ち的なものはあまりなかったですが

「みんなも育児休暇もっと取ろう!」

みたいなことを言っていくべきかが若干悩ましいですね、当事者になってみると。 というのは、そもそも結婚してない、したくても出来ない、子供欲しくても諸事情によりいない、子供いても会社の雰囲気的に育児休暇取れる感じではない、みたいな人も大勢いる(?)わけで、そういう人がそういう言葉聞くとどう思うのかなぁ、というのを考えると。

とはいえ、半年休んで育児と家事と、余った時間でOSS活動その他をする生活というのは普通によかったです。 3分の2程度貰える、ということは、つまり逆に会社に行って仕事しても3分の1しかお金増えないわけです。

だったら(仕事が超好きとかでない限り)普通に休もう、と思いませんか?

そういえば、半年取ったことは特に全く後悔はしてないですが、最初生まれた後働いたのは、わりと色々手続きとか病院の検診連れて行ったりなど忙しかったので、生まれたらすぐに育児休暇入ってしまったほうが良かったなぁ、とだけ思いました。*4

育児休暇中のOSS活動ですが、いつもどおり色々なScalaOSSライブラリにpull req出したりしたのは勿論ですが*5、blogでも書きましたが、Scala本体のコミッターになって、わりと貢献してました。

xuwei-k.hatenablog.com

xuwei-k.hatenablog.com

以下が育児休暇中の成果です。コミット数だと全体で2位でした。

https://github.com/scala/scala/graphs/contributors?from=2018-04-01&to=2018-09-30&type=c

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累計でも20位くらいまで上がりました (育児休暇入る前の今年前半時点だと、38位くらいだった)

https://github.com/scala/scala/graphs/contributors?from=2003-02-09&to=2018-09-30&type=c

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もちろんpull reqやcommitの数自体は多いですが、内容的にはだいぶ大したことない細かいpull reqが圧倒的に多いので、今後は少しコンパイラ側もいじれるようになりたいですね(?) とはいえ、仕事復帰するので、こんなに時間がとれることはもうしばらくないと思うので、Scala本体への貢献含めたOSS活動は、今までより一旦だいぶ減るとは思います。

"全体で2位" という数字だけ見ると「本当に子育てやってたのか?」と突っ込まれそうな数字ですが、もともと最近はOSS活動以外に趣味がなくて家にいてもそれしかやってないので、わりとやれます。 あと腰痛めたというのもありますが、結局妻のほうがある程度多めに子育てと家事負担してもらったことも多々あったから可能だった数字だとも思うので、感謝してます。

そのかわり(?)、逆に自分が半日くらい子供を見ていて、妻は友人などと出かけてもらう、みたいなことも育児休暇取ってると気軽にできるので、取れる人は(奥さんのためにも)取ったほうがいいんじゃないでしょうか。

というわけで、特にこれ以上なにかあるわけではないですが、今後は忙しくなるので、一旦多少活動数減るとは思いますが、引き続きOSS活動などはやっていくので、よろしくおねがいします。

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*1:つまり会社が直接金銭的に損するわけではない

*2:上限は、たしか年収でいうと700〜800万くらいだろうか・・・?

*3:次の就職先が決まらないまま体調崩すなどで、やめたことがある

*4:もし次回の機会があればそうしたい

*5:このblog書いてる時点で、2018年だけで既に1100個くらいpull reqだしてmergeされてる。育児休暇の半年間だと783個