scalazのコミット数が1位になった

むしろ今までなぜ1位ではなかったのか?というくらいには貢献していたわけですが(4年連続コミット数1位なので)。

昨日(2017/11/11)までは、retronymさんという、scalaz 7の仕組みをほぼ1人で作った人が1位にでした。retronymさんはここ数年はずっとlightbendのScalaコンパイラのチームで中心となってコンパイラ頑張ってる人です。

自分の1位がどう、とかいうより、4年もかからないと超えられないほどに色々頑張ってくれてたretronymさんすごいな、みたいな感想です。

さて、scalaz 7.0.0がリリースされたのが2013年4月なので、7系はもう4年半も経過してるわけですが、最近は新しい人が中心となってscalaz 8の開発がやっと多少本格的になってきた、という感じです。

といっても、具体的なロードマップが決まってるわけでもないので、いつリリースされるのかは現段階では不明ですが。

そもそもscalaz 8と7との違いとは?みたいなのもハッキリしてません。まだ完成してないので。 大まかな方針は、コードベースを一から書き直してるとか、型クラスの関係をScalaの継承で表現するのやめたい、とかでしょうか。

自分はscalaz 8の開発にはあまり関われてないので、8のほうがdefault branchになったら、明らかにコミット数1位ではなくなると思います。

個人的に、OSS活動においては、議論しながら全く新しいものを作るよりは、地味なメンテ作業のほうが得意みたいなので(英語が出来ないと活発な議論が不可能)、今後もやれることをやっていきたいと思います。

あと、scalaz 8の前にscalaz 7.3のfinalはいつ出すのか?そもそも出るのか?みたいなのもあり、それも現時点では決まってません。 7.3のfinal出してしまうと

「7.4は開発するのか?」

という新たな問題が浮上し、7.4の開発あまりやりたい人が多くなさそうなので(つまり8をやっていきたい人のほうが多そう?)、そうすると個人的には8のfinalが出る頃にならないと、7.3のfinal出せないのでは?みたいに予想してますが、あくまでも個人的に考えてるだけで何も決まってないので、どうなるかわかりません。

個人的には8は頑張って開発やってくれて良いんですが、8が安定するまでは7もまだしっかりやっていきたい、という思いがあります。

そういえば、2018年のScala祭には、そのscalaz 8の開発におそらく一番やる気を出しているうちの1人である有名な人が応募してるらしいので、聞きたい人は是非投票しましょう。

2018.scalamatsuri.org